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クイーンズタウン空港へ乗り入れ航空会社とRNPアプローチのおはなし 

雨も上がってとても穏やかな日になりました。「ここのところ、雨も多かったけれど、来月から冬季に入ると、いよいよ天候不順な日々が始まるなぁ、自分のフライト出来る日も激減するだろうなぁ~。」と思いつつ、今日も2歳7ヶ月になる息子を連れて空港へ遊びに行って来ました。

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<ワタクシがいつも乗っているセスナ172です>

空港には息子も知っている人が何人もいるし、特に週末には沢山飛行機が来るので、息子はいつも楽しみにしていす。

パパのご機嫌のいいときには、空港のお店でダイキャストの飛行機やヘリコプターも買ってもらえます。そんなこともうちの息子は良くわかっています。空港ターミナルへ入るや否や、そのお店に一目散ということもしばしば。

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<AIR NEW ZEALAND B737-300 RWY05アプローチ>

さて、クイーンズタウン空港はニュージーランド南島の下のほうで、山岳地帯に囲まれた内陸地に位置しています。アクセスは主要なニュージーランドの国際空港、オークランドからジェット機で1時間40分、羽田から福岡くらい、クライストチャーチから空港はターボプロップ(ジェットエンジンにプロペラが付いているエンジン)のプロペラ機で約1時間、ジェット機だと45分ほどで、羽田から名古屋くらいの距離にあり、クイーンズタウン中心街から10分ほどのフランクトンと言うところにあります。このエリアでは、一番の平らな土地が広くあることから、周りには日当たりの良い住宅街やスーパーマーケット、巨大ホテルなどの建設ラッシュで街がどんどん広がってる地域に位置しています。


空港自体はそれほど大きくはありませんが、数年前にターミナルとエプロン(航空機が駐機をするエリア)とタキシーウエイなどが全面改装拡張工事が行われたので、とてもいい感じの空港です。しかも、ターミナルからは駐機をした航空機がほぼ目の前に見ることが出来る珍しい空港で、ガラス張りのターミナルからは滑走路の80%を見渡すことができるので、お茶を飲みながら、そんな航空機の離着陸の様子をリラックスしてみて楽しむことが出来ます。(自分の離着陸も誰かに見られているわけです)

空港の滑走路は、舗装の滑走路、RWY23/05、1890m。芝生の滑走路 RWY23/05、 800mとそれを横切る形で、RWY14/32、924mの3本で構成されています。

※(RWY=ランウエイ、滑走路。そのあとの数字は、滑走路が向いている方角を指します。) 
飛行機が離着陸をする際に管制塔からどの滑走路を使うかを指示されます。

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<自分の操縦で空港上空 ダウンウインドRWY14を飛行中>

そして、クイーンズタウンにやってくるエアラインの定期便は、日本で言う小型のジェット機の大きさで、AIR NEW ZEALAND、QUANTAS、JET STAR, PACIFIC BLUE.COMです。不定期ですがエアチャタムやアメリカの大きな旅行会社で、TAUCK TOURのコンベア、珍しいところではDC3などがたまに乗り入れをしていまして、この舗装の滑走路RWY23/05を使用しています。それとミルフォードサウンドなどへの遊覧飛行の小型機は風向きと空港の込み合い具合で、これらの3本の滑走路を使用します。

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<AIR NEW ZEALAND B737-300> 

それに付け加え、夏などはアメリカから映画俳優やセレブ達がプライベートジェットで慣れないアプローチで、RWY23/05に乗りつけたりしているのを良く見かけます。残念ながら、B747やB767クラスのジェット機は滑走路の長さの関係で離着陸が出来ません。

そんなわけで、ワタクシがニュージーランド国内で移動する際にいつもB737かA320なので、日本へ帰ると国内線で簡単にB747やB777などに乗れるのでワクワクです。

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<JET STAR A320>

しかし、いつでもどんな天気でも航空機が日本の近代的な空港のように離着陸できる訳ではありません。こうしたエアライン等の航空機は通常、着陸をするために長い直線距離を降下して滑走路に進入をする方式、ILS(Instrument Landing System)での進入着陸をもちいます。これは着陸進入をする航空機に対して地上施設から誘導電波を出して視界不良でも安全に滑走路まで誘導、着陸をするシステムです。ちなみに日本では殆どの空港、58ヶ所でILS進入ができます。

クイーンズタウン空港におきましては、元々ILSの施設を用いていません。それは山に囲まれていてILS進入が出来ないため、周囲の2000mの山を越えたあと、高度を下げるために曲線でのアプローチから始まります。そして大型の航空機が問題なく旋回を出来るエリアは、空港の西側の湖上空と北東のワカティプ盆地上空しかありません。

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<AIR NEW ZEALAND ATR72-500> フランスはアエロスパシアル社製の2500馬力×2基のターボプロップエンジンの飛行機。同社が製造した飛行機で有名なのはコンコルド。軍用機やエグゾセミサイルの製造もしています。


分かりやすく説明しますと、空港を中心として山に邪魔をされているので、それを避けるように巨大な8の字の範囲内でしかアプローチをすることしか出来無いと言う訳です。そのような計器飛行で飛んでいるエアラインなどの航空機は管制区域に進入後、クイーンズタウン空港の北側のスロープヒルと言う小高い丘に設置してあるVOR/DMEというビーコンの電波を目指して飛んできますが、最終着陸態勢は視界が良好の場合のみ、目視によってのアプローチとなります。従いまして、VOR/DME上空まで来ても、滑走路が視認できないと着陸が出来ませんでした。

そのために天候不順の時には欠航便が続出することが大変多かったです。しかし、そんな時にはパイロット免許を持っているワタクシが、航空無線での航空機と管制塔のやり取りを聞きながら、状況判断をして他の旅行会社の「現地係員」さんよりも、いち早く次の手を打ちつつ、うちのスタッフにも情報提供をしながら、我々「現地係員」も空港で代替便の手配に奔走していました。代替便の空席数は限られているので、出だしが肝心で、迅速さと正確な判断の見せ所で真剣勝負でした。まさに「満足の見える旅」にすべく、必死な思いで十数年間も取り組んできました。

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<QUANTAS B737-300> 息子のお気に入りです。この機種はQUANTASの国内線が廃止となって、Jet Starと交代したために現在では、見ることが出来ない貴重な一枚です。クイーンズタウンに乗り入れているQUANTASは全て国際線で、使用機材はB737-800となっています。B737-800のいい写真を撮れましたら、後日、アップします。

しかし、最近では近代テクノロジーの採用で、今日のお話のお題であります、RNPアプローチ(Required navigation performance)と言って直線のアプローチが出来ない山あいなどに位置する空港にそれら周辺の障害物を避けながら曲線的に2つ以上のGPSを使用して正確に取った3Dデータ、(高度、位置、方角等)を航空機の計器にあるFMC(flight management computer)自動操縦時に使う飛行データを入力し、航空機がその情報どおりに飛行できるハイテクを駆使した高精度なシステムです。パイロットは目の前にあるディスプレイ式の計器にビジュアル化した情報を確認しながら、安全に航空機を目的地空港の滑走路までナビゲートして着陸をさせるわけです。

「えぇ~!こんな天気でも降りれるんかい?」と言うような視界不良時でも、ちゃんと着陸出来ます。ワタクシもそんな気象条件のときに何回も乗客として搭乗したことがありますが、本当にこれはスゴイです。しかし、この方式を採用するのには、新たにそのデータシステム導入が必要なのと、パイロットはこのための計器飛行訓練を受けなければなりません。エアラインにとっては莫大な費用と時間が掛かるわけで、AIR NEWZEALANDでも、クイーンズタウンに入ってくるB737-300とA320の合計13機に採用するのに2004年から導入検討がなされ、2005年はテストフライトが繰り返され本格採用が始まったのは2007年から、2008年で数年かかりました。エアラインも並大抵ならぬ努力を払っているのです。

RNPは初めはアラスカで採用されましたのが始まりで、それを機にヒマラヤの5000mから6000m級の山々に囲まれたチベットの標高2930mに位置する林芝空港でも、中国における歴史的な採用として知られていまして、このような山岳地の空港などで非常に有益な事から、クイーンズタウンに乗り入れるAIR NEW ZEALAND(B737-300&A320)とQUANTAS(B737-800) およびJET STAR(A320)には採用しています。

これにより、天候不順での欠航が大幅に激減しました。このおかげで、どれだけワタクシ達「現地係員」のストレスが減ったことか計り知れません。以前は天候不順で欠航になると朝一番早い便で空港へご案内したお客様の便が欠航になると、代替便の手配やお見送りでものすごくたいへんでした。やっとお見送りを済ませると、気がつけば太陽も沈みかけていると言うことも冬の間では頻繁にありました。「今日も一日、空港にハマッテいたぜ!」と言って帰宅したものでした。

ところが残念ながら、クイーンズタウンにやって来る全ての航空機にRNPが 採用されているわけではありません。AIR NEW ZEALANDの(ATR72-500)とPacific Blue.Com(B737-800)にはRNPは採用されていません。しかし、AIR NEW ZEALAMDのATR72-500のパイロット達はベテランの凄腕揃いですので、殆どの場合は問題ありません。こちらにいらっしゃる際には少しは参考になるかもしれませんね。

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<Pacific Blue.com B737-800>

QUANTASの話で、ワタクシの脳裏に焼きついている光景を思い出しまして・・・・。
本当に本当に余談ですが、最後に日本における「思い込み英語」の話を少しばかりさせていただきます。ブログをご覧のみなさん!どうかひとつ!英語圏の国で、特に空港のカウンターのお姉さんに向かって大きな声で、「カンタス~♪」と発音をなさらないようにどうか!お願いします。それはどうしてかと申し上げますと、時折、クイーンズタウン空港のカウンター付近で日本からのお客様がQUANTASのチェックインカウンターを見つけて「あーっ、カンタス~も入っているじゃん」と言うフレーズを耳にしてしまいます。そのような時、現地係員の心の中では、平静を装いながらも、「わぁーヤメくれェ~!」と重いため息が出てます。

これは言いにくいのですが、訳しますと(つまり・・・。女性の大事なところ)を複数形で、指す意味の単語を大きな声で叫んでいることになります。

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<QUANTAS B474-400 チョロQ版 息子のコレクション>
おねだりをされて、オークランド国内線ターミナルのお店で買いました

と言うわけで、スチュエーションを日本に置き換えて考えてANAやJALのカウンターで例の日本語であの卑猥な4文字言葉を無意識に発しているのと同じで、間違いなく警官がとんできますよね?(笑)発音としては「クゥアンタス」でお願いをさせていただきまして、どうか上品な日本人旅行者を目指してください。

ちなみにクイーンズタウンからのQUANTAS便はオーストラリアのシドニーなどを結んでいます。QUANTASにどんな意味があるのかと申しますと、元々の会社名はQUEENSLAND AND NORTHERN TERRITORY AIR SERVICESですが、あまりにも長いために、それぞれの頭文字をとってQUANTASになったと言うわけです。

ついでですので、もうひとつ、日本では料理人さんのことを「コック」さんといいますよね。料理はクッキングでコッキングとは言いませんね。「不思議です」これは英語圏の国へ行ったら、どうか、どうか絶対にご自身が料理人、或いは知人の方が料理人で紹介などをする場合には、間違っても、「アイアム、コック」とはおっしゃらないでください。

初めは相手が発音か耳を疑い、或いはその日本人の方の発音が悪いのか?聞き取れないのか?聞き返してくれるとは思いますが、連発しますと、ぶっちゃけ、相手に「こいつのアタマはいかれている」と思われて、大変なことになります。正しくは「シェフ」なので、「アイアム シェフ」I am chefです。

日本で言う「コック」は元はオランダ語KOKから来ています。殆どの方々は英語だと思い込んでいらっしゃるようですが、そうではありません。どうかこれを機にご認識くださいませ。英語圏の国での初対面の挨拶で「アイアム、コック」ダメ!ダメ!ですよ。
英語での意味は男性のアソコを指します。このテの話は実は結構、沢山あるのです。
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<Jet Star A320 ダイキャスト版、息子のコレクション>
遊びに来ていたおじいちゃんとおばあちゃんが、見送りの際にオークランドの国際線ターミナルの2階のお店でで買ってくれました。


少し話が逸れまして、しかも「しも」の方に今日は行ってしまいましたけれど、いつもではありません。大切な我らが日本人旅行者の方々の救済目的ですので、どうかご勘弁を!

我々、「現地係員」と言うものは、ニュージーランドの景色や文化の話だけではなくて、日本の芸人さんに勝るとも劣らないくらいの話のネタを持っている人も少なくありません。それぞれ、専門分野がありましてワタクシはニュージーランド歴史、地理、でも専門は会社経営と航空関係です。

補足ながら、某パッケージツアーでいらしているお客様には、私共はいつも大変お世話になっている、その某大手旅行会社のバッジをつけてお仕事をさせていただいているわけですし「シモ」系は絶対にありません。マニュアル100%の接客でいつも対応しておりますので、関係者の方はどうかご安心ください。しかしながら、生きた面白い話を交えてのガイドとツアーをご希望の方は、過大な期待はなさらずに、普通に弊社まで直接、お問い合わせをくださいませ。お待ちしております。

長い記事になりましたが、お付き合いをくださいまして大変ありがとうございました。

では、乞うご期待。

<キャプテンBUBU記> 

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